転職エージェント経由で内定辞退を安全に行う方法【下手したら裁判沙汰!?】


転職エージェント経由でいただいた内定でも、辞退することは当然可能です。注意しなければいけないのは、「内定辞退のタイミング」です。

内定承諾のタイミングには、2種類あります。

  • 内定承諾
  • 内定承諾

このうち、内定承諾前の内定辞退であれば何も問題はありません。しかし、内定承諾後に内定辞退をするのは、基本的にNGとされています。内定承諾をすることで、企業との雇用契約が生まれるからです。

このページでは、「トラブルを起こすことなく安全に内定を辞退する方法」や「内定辞退の種類」について、元リクルートの転職エージェントが解説します。

そもそも内定とは?

転職における内定とは、企業側からの雇用契約の通知を意味します。すべての採用選考に合格した求職者に対して、企業から「内定通知書」や「労働条件通知書」が提示されます。これが一般的に言われる「内定」です。

その内定を求職者側が承諾すると、口頭であったとしても雇用契約が結ばれることになります。そのため、内定を承諾する「前」と「後」によって、内定辞退の性質は大きく変わってくるのです。

内定辞退には2種類ある

先述した通り、内定辞退には段階ごとに2種類あります。

  • 内定承諾前に辞退
  • 内定承諾後に辞退

内定承諾前の内定辞退であれば何も問題はありません。しかし、内定承諾後に内定辞退をするのは、基本的にNGとされています。内定承諾をすることで、企業との雇用契約が生まれます。そのため、内定承諾後に内定辞退をする=雇用契約を破棄したことになるため、最悪の場合、裁判沙汰になるケースもあります。

次に、「内定承諾前の辞退」と「内定承諾後の辞退」を分けて詳しく解説します。

パターン①:内定承諾前に辞退する

採用企業から内定を頂いた際に、内定承諾前に内定辞退することは当然可能です。

繰り返しますが、内定とは企業側から求職者に対して雇用契約を通知するもの。通知された雇用契約を結ぶか結ばないか判断する権利は、求職者側にあります。

入社したいと思えなければ辞退するべき

採用企業は必死で内定を承諾してもらえるように口説きます。時には、転職エージェント側も内定承諾を強く勧めてくることもあるでしょう。しかし、「入社したい」と心から思えない限り、内定は辞退するべきです。

納得感のないまま入社したところで自分が辛い思いをするだけです。納得感が低い場合、長く続かないことも多く、自身の経歴に無駄な傷をつけることになります。

しかし、内定辞退の方法によっては思わぬトラブルを生むことがあります。そのため、安全に内定を辞退する方法を頭に入れておきましょう。

内定承諾前に内定辞退を安全に行う方法

転職エージェントと密にコミュニケーションを取りながら進めることで、内定承諾前の内定辞退は安全に行うことができます。注意点は2つです。

  1. 転職エージェントに辞退理由を明確に伝える
  2. 転職エージェントを通して採用企業に連絡する

1.転職エージェントに辞退理由を明確に伝える

内定辞退をする場合、転職エージェントに辞退理由を明確に伝えないと、最悪転職エージェントのブラックリストに入る可能性もあります。

転職エージェントのブラックリストに入ると、求人を積極的に紹介してもらえなくなることもあります。つまり、その転職エージェントを利用できなくなるのです。(ブラックリストについては、詳しくは【ブラックリストを回避】転職エージェントで安全に面接辞退をする方法で解説しています)

転職エージェントに辞退理由を明確に伝えることで、転職エージェントから企業に内定辞退を伝えてくれます。採用企業との間に、転職エージェントが介入してくれるため、内定辞退を伝えるハードルが低くなるので非常に楽です。

2.転職エージェントを通して採用企業に連絡する

転職エージェントには、求職者が採用企業と直接連絡を取り合うことを禁じる規約があります。それは、内定が出た段階でも同様です。

理由は、求職者と採用企業が直接連絡を取り合うと、転職エージェントが状況を把握できないため、代理人として転職サポートを行うことが難しくなるからです。(求職者と採用企業が直接連絡を取った段階で転職エージェントのサポートが打ち切りとなることもあります)

『内定辞退を強引に止められたら』

内定辞退を転職エージェントに伝えると、中には強引にしつこく止めてくる転職エージェントもいます。覚えておいていただきたいのは、「転職エージェントが内定を止める権利はない」ということ。転職エージェントを利用しているからといって、内定承諾するか否かを判断できる権利は求職者にしかありません。

それでも転職エージェントがしつこかったり、企業に内定辞退の旨を伝えてくれない場合、苦情窓口に連絡するか、消費者センターに相談しましょう。

パターン②:内定承諾後の辞退は最悪裁判沙汰に

内定承諾後の内定辞退に関しては、裁判沙汰になる可能性もあり、損害賠償請求が発生する可能性もゼロではありません。求職者が内定承諾をすると、入社日までに受け入れ準備を進めます。具体的には、デスクやPCなどの備品準備や人員の異動です。

もし、これらの準備を進めた後に「内定辞退」となると、損害が発生することになります。そのため、備品準備にかかった費用などを損害賠償請求される可能性があるのです。内定承諾後にどうしても辞退したいと決めたら、その覚悟を持って辞退の旨を伝えましょう。

『転職エージェントの苦悩』

転職エージェントをやっているとトラブルは日常茶飯事です。内定承諾後に求職者が内定辞退することも多くはありませんが、たまに起こります。

ある日、同じ部署の転職エージェント(リクルーティングアドバイザー)が担当する求職者が「内定承諾後に内定辞退」をしました。内定辞退の旨を採用企業に伝えると、「なんでこの段階で内定辞退なんだ!」と怒られてしまいました。

その一件は、結局、採用企業側に納得いただく形で終わりましたが、その後の採用企業との契約は打ち切られてしまいました。転職エージェントは、採用企業側、求職者側、どちらの味方でなければいけないので、転職エージェントは苦悩の連続ですね。


この記事をかいた人

    元リクルートの転職エージェント/趣味は音楽、読書、半身浴ともっぱらのインドア系
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