MECEの意味とは?【知っておきたいビジネス用語】


MECEとは

MECE(ミーシー)とは、「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略で、直訳すると「お互いに重複せず、全体に漏れがない」という意味になります。ビジネスにおいては、「モレなく、ダブりなく考えるという論理的な思考方法」のことを意味します。

MECEはなぜ必要か?

ビジネスで直面する課題は多くの事象が複雑に絡んでおり、「何が本質的な課題なのか」が見えにくくなっています。そのような課題に対して、事象を細分化していくことで課題の本質が見えてくるようになり、解決により近付くことができます。そのため、ビジネスにおいてMECEという考え方は非常に有効なのです。

MECEに考えるための切り口

①要素分解

MECEにおける基本的な考え方であり、全体像から要素を洗い出し、構成要素を分解して考える方法。

例:A社の競合優位性を調べる

→「A社の強みと弱み、競合の戦略、市場の将来性」などの要素を分解して、A社をより細かい粒度で分析します。

②時系列・ステップに分ける

時系列やステップに従って要素を分けていく方法。

例:ある原材料の生産から消費者に届くまでのプロセスを分解する

→「商品開発、調達、生産、販売、物流」のように、網羅的にフローを分解していきます。

③対象概念で考える

ある事柄を、質と量、固定と変動、個人と法人などの対象的な概念で分解する方法。

例:製品Aの特徴を分析する

→「製品の強みと弱み」「競合製品と比較した質と量の面での評価」のように対立概念で考えると、整理して思考できます。

④因数分解

全体を掛け算の等式で表す方法。

例:店舗の売り上げを考える

→売上は「単価×顧客数×購入頻度」ように因数分解で考える事ができます。

MECEに考えるためのフレームワーク

これまでMECEにおける様々な考え方を紹介してきましたが、考え方が完全に定着するまでは、既存のフレームワークを使用することで簡単にMECEの考え方が取り入れられます。

ここでは、代表的なフレームワークを3つ紹介します。

3C分析

Customer(市場・顧客):業界の市場規模や成長性、顧客のニーズなど

Competitor(競合):競合各社の現状シェアと推移、新規参入や代替品の脅威など

Company(自社):自社の企業理念・ビジョン、既存事業・自社製品の現状や強み、弱みなど

の3つの視点で企業を分析します。

4P分析

Product(プロダクト:製品):どのような製品(品質・デザイン・ブランド名・パッケージ・サービスなど)を顧客は求めているのかなど

Price(プライス:価格):いくらで販売すると最も利益が出るのか、いくらなら顧客は購入してくれるのか、競合と比較して、妥当性のある価格かなど

Place(プレイス:流通):どのような流通経路だと効率よく商品(サービス)を顧客に購入してもらえるかなど

Promotion(プロモーション:販売促進):どのようなチャネルでサービスの認知度を上げるかなど

の4つの視点から、ターゲット市場を分析します。

SWOT分析

Strength(自社の強み):他社と比較した際の自社の製品の強み・優位性は何かなど

Weakness(自社の弱み):他社と比較した際の自社の製品の弱みや改善点は何かなど

Opportunity(チャンスとなる外部要因):自社にとってビジネスチャンスとなる社会的な変化や競合の動きはあるかなど

Threat(脅威):自社のビジネスにとって脅威となる社会的な変化や他社の大きな動きはあるかなど

の4つの視点で企業を分析します。


この記事をかいた人

リクルートキャリアの現役転職エージェント。大手企業からベンチャー企業まで100社以上の採用を支援。趣味は、「キャリア論」「仕事術」「副業」「筋トレ」など。Twitterでも定期的に発信しています。
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