『お客様各位』の意味とは?【正しい使い方も合わせて解説】


メールの文章の冒頭で「お客様 各位」としてメールを送ったことはありませんか?複数のお客様に対して同じ内容を案内する際に、宛名として使うことも多いと思います。何気なく使っている日常の表現なので、当たり前に使われています。

ですがその表現、実は日本語としては正解では無いのです。意外だと感じる方がほとんどだと思います。そこでこのページでは「お客様各位」という言葉について以下の事に触れていきたいと思います。

  • 「お客様各位」は正しい表現なの?
  • 「各位」はそもそもどういう意味?
  • 「お客様各位」の正しい使い方
  • 「お客様各位」以外の表現

それでは、一緒に見ていきましょう!

「お客様各位」は正しい表現?

ひらめく女性

「お客様各位」は日本語として正しい表現なのでしょうか?ズバリ、「お客様各位」は日本語としては正しくない表現です。

みなさんは二重敬語というものを知っていますか?敬語とは日本語独特のもので、目上の人に対して使う言葉です。二重敬語とは、一文の中に敬語を重複して使うことを意味しており、「尊敬語+尊敬語」や「尊敬語+謙譲語」などの形をとっているものを言います。

例えば、「お帰りになられます」という表現があります。この表現は「帰る」という言葉を「お帰りに~」という敬語にし、さらに続けて「なられる」という尊敬語を使っています。これが二重敬語です。ちなみに、「お召し上がりになる」や「お見えになる」も同じ二重敬語です。

文化庁は二重敬語は一般的に適切ではないと発表しています。後述しますが「各位」という言葉も敬語です。「お客様」という敬語と続けて使っているため、二重敬語になってしまっています。よって、日本語として正しくない表現になってしまっているのです。

「各位」とはどういう意味?

各位

読み:かくい

意味:みなさま

「〇〇各位」はよく使われる表現です。例えば、メールを複数送信する際の冒頭で使います。では「各位」とはどのような意味なのでしょうか。

「各位」とは、「名前や肩書の後ろに付ける敬称の一つであり、複数人に対して使う言葉」です。意味は「みなさま」です。「各位」だけで「みなさま」という意味になるので、「お客様各位」とすると「お客様みなさま」という意味になってしまいます。これは、どう見ても不自然ですよね。

なお、各位は複数人全体に対して使う言葉です。個人に対して使う場合は各位ではなく「御中」となりますので、注意しましょう。

「お客様各位」の正しい使い方

社会人の常識用語

先述したように「お客様各位」は二重敬語になっており、適切な日本語ではありません。しかし、文化庁は二重敬語は適切でないと言っているだけで、習慣として定着しているものもあります。

つまり、「日本語の表現として適切ではないが、習慣上使われている」と認めているため、使うことが間違いであるとは言っていないのです。ややこしいですよね。

「お客様各位」の「お客様」の部分で敬語以外の表現を取るのは難しいです。「客」などと言うのは失礼です。「お客様」と言うのが自然です。このように、二重敬語を意識しすぎて不自然な表現になってしまう場合もあるので、その場合は「お客様各位」と使った方が自然です。

「お客様各位」以外の表現

社会人の常識用語

二重敬語が気になる場合は「お客様各位」以外の言い方をしましょう。各位を使った別の表現については、以下のようなものがあります。ぜひ参考にしてみてください。

①「〇〇のみなさま」

何かの団体や会員などのメンバーに対して使える表現です。各位は「みなさま」という意味を持つため、ここでは各位を使わずに「みなさま」を使っています。各位よりカジュアルな表現となりますので、使う場面には注意しましょう。

②「関係者各位」

ある内容に関係しているメンバーに対して使える表現です。社内で使う場合には、同じプロジェクトを担当しているメンバー間で使うのが自然です。上司など目上の方に使う場合は、「〇〇課長各位」「〇〇係長各位」など、役職の後ろに
各位を付けるような使い方をするのが良いでしょう。

③「お取引先各位」

取引先に使う表現です。丁寧に言おうとしてお取引先の後に「様」を付けないように注意しましょう。お堅いビジネスシーンなど、取引先によっては二重敬語を気にされる相手もいるかもしれません。迷ったら「お取引先各位」としておけば間違いありません。

まとめ

メモする女性

・各位とは
→「〇〇様」という意味なのでお客様各位は二重敬語になる

・お客様各位は
→二重敬語なので日本語の表現として適切ではないが、習慣上使われている

・お客様各位以外の言い方
→「〇〇様各位」「関係者各位」「お取引先各位」などがある

二重敬語は言葉としては適切では無いとされていますが、それに縛られるあまり、不自然な言い回しをする結果となっては本末転倒です。ビジネスシーンでは、相手にとって伝わりやすい表現を選び、自然なコミュニケーションとなるように務めていきましょう。


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