「退職」と「退社」の意味の違いとは?【ニュアンスの違いを解説】


「退職」と「退社」の違いを知っていますか?

この2つの言葉、実はわずかにニュアンスが違います。はっきりした違いでないので、絶対使い分けなければいけないということはありません。

しかし、伝えようによっては相手に全く違う意味で捉えられてしまう可能性があります。ぜひ、ここでそれぞれの意味について理解しておきましょう。

「退職」と「退社」の意味の違い

「退職」の意味は、「今まで勤めていた会社を辞めること」です。

「退社」も「今まで勤めていた会社を辞めること」という意味を持ちますが、さらに「勤務時間を終えて帰宅する」という2つの意味があります。

退職:今まで勤めていた会社を辞めること

退社:今まで勤めていた会社を辞めること&勤務時間を終えて帰宅する 

例えば、会社を辞めた場合、「退職」と「退社」はどちらも使うことができます。しかし、帰宅するという意味の場合、「退社」しか使うことはできません。

「退職」と「退社」の語源・由来

「退職」も「退社」も文字の通り、職をしりぞく、社をしりぞくという意味から生まれた言葉です。

対義語は「就職」「出社」となります。2つの意味を含む「退社」は、対義語にスポットを当てると「会社勤めに出ること」の一択になるのがおもしろいところです。

「退職」と「退社」の例文と使い方

社会人の常識用語

「退職」と「退社」は下記のように使われます。

  • 「○○は本日退社いたしました」
  • 「○○は5月末に退社しております」
  • 「本日付で退職となった」

例えば、電話口の相手から既に帰宅した上司について尋ねられた時には、間違った受け取り方をさせないために「○○は本日退社いたしました」が正解です。

逆にその上司が既に仕事を辞めて会社にいない場合、「○○は五月末に退社しております」と具体的な時期を告げることで相手に正確に伝えることが出来ます。

ちなみに、「退職」という言葉は、免職なのか辞職なのか、失業なのか定年なのか、正確な状況を伝えることに長けた言葉でないことは覚えておきましょう。

「退職」と「退社」の使い方の注意点

社会人の常識用語

「退職」と「退社」の使い方の注意点は3つあります。

  1. 口頭での受け答えの際は使い分けに注意
  2. 履歴書に書く場合は「退職」が適切
  3. 類義語である「退勤」と「退社」の使い分けに注意

1.口頭での受け答えの際は使い分けに注意

先述したように、電話など口頭で受け答えを要する際には、「退職」と「退社」の使い分けに注意しましょう。

2.履歴書に書く場合は「退職」が適切

口頭で説明する場合には、前後の言葉で捕捉するため、特に違和感なく使用できる「退社」ですが、文章の場合は「退職」が適しています。

「離職」でも大きな問題はありませんが、失業したという意味も少なからず含まれている言葉なので、避けた方がベターかもしれません。

3.類義語である「退勤」と「退社」の使い分けに注意

「退勤」は退社の同義語で勤務を終えたことを分かりやすく人に伝えることができますが、「会社を出ただけで、仕事は続行している」状態の時には使えないことは覚えておきましょう。

退勤はあくまで業務を終え、給料が発生しなくなったあとのことを指します。

「退職」と「退社」の類語

社会人の常識用語

「退職」と「退社」の類語を3つご紹介します。

  1. 退勤
  2. 離職
  3. 辞職

1.退勤

「退勤」は、「退社」に比べてかなりわかりやすく、その人物が勤務を終えて帰宅したことを伝えることができます。

さらに会社に勤めている人間だけでなく、自営業やフリーランスとして働く人々が仕事を終えて帰宅する際にも使用することが出来るので、かなり広い場面で役に立つ言葉と言えます。

2.離職

「離職」は、現在の職業や会社から退職または失業することによって、雇用関係が消えることを意味します。

退職は自分から仕事を離れるという能動的な状態を表し、失業は会社の都合で受動的に仕事を辞めなければならない状況を表しますが、この「離職」という言葉は受動的や能動的にかかわらずどちらの場面でも使用することが出来ます。

ただ、この言葉はハローワークや公的機関の職員が使用することがほとんどなので、普段の場面で積極的に使う必要はないでしょう。

3.辞職

「辞職」は、「会社を辞める」という意味の「退職」と違い「自ら辞める」ことを指す言葉になります。

ただし「辞職」は役員以上の役職者が辞める場合にのみ使われるため、一般職員が仕事を辞める場合には辞職ではなく「退職」が適切です。

まとめ

この記事では、「退職」と「退社」の意味の違いついて解説しました。違いについて意識する方は少ないですが、知っておくとどこかで役に立つかもしれません。

まとめると、、、

・「退職」と「退社」の意味
退職:今まで勤めていた会社を辞めること
退社:今まで勤めていた会社を辞めること&勤務時間を終えて帰宅する

・「退職」と「退社」の例文
「○○は本日退社いたしました」「○○は5月末に退社しております」 「本日付で退職となった」

・「退職」と「退社」の使い方の注意点

①口頭での受け答えの際は使い分けに注意
②履歴書に書く場合は「退職」が適切
③類義語である「退勤」と「退社」の使い分けに注意

・「退職」と「退社」の類語
「退勤」「離職」「辞職」

「退職」「退社」など会社から離れる、役職から離れるという表現の言葉は、類語として挙げたもののほかにも数多く存在しています。

しかし、これらにはわずかな意味の違いがあり、なかには任期を満了しているのかどうか、自分の意思があるのかなど、細かいニュアンスを持つ言葉も存在します。今回のテーマである「退職」と「退社」は、その中でも広い意味で使うことのできる言葉です。

だからこそ、まずは自分の中でその二つの意味の違いを理解し、使用していきましょう。


この記事をかいた人

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